またもや、東京大学へ行って参りました。
大銀杏も色づき始めています。
この週末も、合計6コマの授業がありました。
11/18(土)は、1限が樽見英樹さん(厚労省 大臣官房長)より、社会保障制度全般についてのお話。
午後に入り、2限・3限目は、行政書士の中道基樹先生より、「後見人の実務」というテーマで後見開始の申立やその後の実務について具体的なお話を聞くことができました。
11/19(日)の1限は、津曲共和さん(兵庫県健康福祉部障害福祉課長)より、医療・介護保険、生活保護制度についてのお話でした。
2限目は、続く3限でのグループワークに向けて、飯間敏弘先生(東大助教)より後見申立と検討事例についての解説を頂きました。
そして3限は、地域別に集まりグループワークに取り掛かりました。
やはり東京・埼玉・千葉・神奈川を中心とした首都圏の方が多く、私の参加した「その他府県」のグループは7人ほどでした。
関西の方が4名、福島1名、そして私を含めて静岡2名という構成です。
事例は、初期の認知症が現れ始めた一人暮らしの女性の後見についてです。
娘が遠く離れて暮らし、息子は独身でたまに母親に小遣いをねだる状況。
母の生活を心配した娘が、母の近所に住む市民後見人を依頼しようと相談しているという設定です。
事例ですので諸条件はシンプルですが、ひとつひとつの問題に対して様々な角度からの検討が要求され、じっくり考え無ければ解答にたどり着かない感じです。
私は遺言・相続を専門にしておりますが、シニア世代の問題は十人十色で、多くのソリューションを用意しておく必要を感じます。
遺言とは別に法定後見、任意後見、家族信託などの用意を整えておくことは、シニア世代のソリューションとして大切なことであることの確信を深めました。